![]() 2019.08.04 Sunday
岡山市立オリエント美術館【ミイラと神々 −エジプトの来世、メソポタミアの現世−】に行ってきました! オリエント美術館は大好きな美術館のひとつです。 今回の展示は「見えない世界を見る」をキーワードに、古代メソポタミア・イランの現世の生活、古代エジプトの人々の描いた来世が紹介されています。
第1部「エジプトの来世」では古代エジプトの神像をはじめ、来世でも美しく過ごしたいという祈りが込められた数々の化粧・アクセサリーなどが展示されています。 また、復活再生のための呪文、いわゆる「死者の書」、供物台、死後の労働に必要なシャブティ、護符などもあり、ミイラ作りの行程も紹介されてます。 ミイラ作りの香りやミイラの花輪の香りなども再現されています♪
第2部「メソポタミアの現世」では神々の徴しがある定礎石、円筒印章、楔形文字粘土板文書など、見所満載です。 特に呪術と信仰、そして占いの粘土板文書は漫画とともに紹介されているので、分かりやすいです。 他にも当時は貴重だったガラス製造の儀式、金の牡牛装飾杯、猛禽装飾杯、バイメタル剣などもメソポタミア文明の奥行きを感じます。 ニムルド遺跡の有翼鷲頭精霊像浮彫は何度みても感動します!
当日はなんと!、月本昭男先生による「古代メソポタミアの楔形文字資料に記された占い」についてのご講演を拝聴しました♪ メソポタミアで楔形文字が使われたのは約三千年で、楔形文字が刻まれた粘土書板の中で最も沢山出土しているのが「卜占文書」だそうです。 シュメル時代からすでに占いは行われ、アッカド語の楔形文字で書かれた卜占文書には一定の形式があります。 天体や気象現象、鳥の飛翔、蟻の動きなど自然現象から、誕生の様子、都市の形態など人の営みと、幅広い観察対象をもって「見えるものから見えないもの」を知ろうとしました。 有名なのは肝臓占いですが、ヒッタイト帝国首都ハットゥシャ(トルコ)からも粘土製の肝臓模型が出土しています。 肝臓占いはローマやチベットまで広く見られるもので、占いの原理の「類比(アナロジー)」はもちろん、「空間分類」によっても占われました。 また、壺の中の水に油を垂らす「油滴占い」、放たれた粉や砂を読む「粉占い」、煙の動きをみる「香煙占い」、そして「夢占い」も盛んに行なわれていました。 トルコのコーヒー占いは「粉占い」の流れを汲んでいるのでしょうね。 当時の占いは占いだけで単独で行われた訳ではなく、預言や神託との関わりもあり、また占いのあとには「まつりかえ」の呪術儀礼も行なわれていました。 やはり、古代メソポタミアでも占いは「祈り」とともにあったようです。
ぜひ、オリエント美術館へ♪
◆岡山市立オリエント美術館 特別展 ミイラと神々−エジプトの来世、メソポタミアの現世−
会期 2019年7月13日(土)〜9月16日(月・祝)
休館日 毎週月曜日(7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)は開館)
開館時間 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
【8月のセミナー/ワークショップ】 ・11日(日) ヘルシー♪アンチエイジング料理教室 + デトックス&ダイエット実践編 抗炎症2&ハーブ療法
【新規講座・ワークショップ】 ・8月18日(日)〜 アストロロジー中級コース日曜【秘儀3惑星とトランシット編】 今をチャンスに変える♪
・10月6日(日)・11月3日(日) 日本のこころシリーズ 大嘗祭の秘儀 〜受け継がれる祈りのかたち〜
・10月23日(水)〜 アストロロジー☆星を究める会【星の錬精術 土星を究める編】 始末をつけ、人生をおさめる
・12月11日(水)〜 タロット小アルカナ【対人ストレスを和らげ、人間関係を円滑にする宮廷カードをマスター♪】
・個人健康カウンセリング セルフケアのための「ハーブセラピー・カウンセリング」 植物の癒しのチカラ
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